
我が家にぴったりの収納に出会うまで(前編)
住まいの中には、「なんとなく使いにくい」「でも、どう整えればいいかわからない」場所があります。小櫻さんにとって、そのひとつがカウンター下の空間でした。 カウンター下収納のご依頼から、気づけば住まい全体へ。 “ちょうどいい収納”で住まいを整えていった小櫻さんに、理想の収納と住まいづくりについてお話をうかがいました
新しい住まいで出会った、
思いがけない悩み
新しい住まいだからといって、思い描いていた暮らしがそのまま始まるとは限りません。図面の上では気にならなかったことが、実際に暮らし始めてみると、思いがけず気になることもあります。
新築マンションに入居して、ダイニングとの境にあるキッチンカウンターを目にしたという小櫻さんは、スペースを遮る存在が気になるように。「入居前に図面を確認したときには全然、気にならなかったんですが…」と苦笑します。
空いたスペースが気になるけれど、既製品をそのまま置くだけではどうにもしっくりこない…。そんな小さな“引っかかり”が、今回の住まいづくりの始まり。カウンターを撤去しようとすると大きな費用がかかることもわかり、「この場所をうまく活かせないか」と考えるようになったといいます。
限られた空間を、
きちんと整えたい
もともと小櫻さんは「家の中のものをきちんと収めたい」「できれば隠しておきたい」派。これからの生活を考えて、それまでよりもコンパクトな住まいに移ったことで、収納がそれまでより重要だと考えていたといいます。そのため限られた空間の使い方は、入居後すぐに向き合わなければならない大きな課題でした。
そんな中、ネットで目にしたのが、サイズ展開のある収納家具「すきまくん」だったそう。15センチほどの隙間も活用できることを知り「この場所にも置けるはず」と感じたのだそうです。

ただ置くのではなく、
自分のイメージを形にしたい
ただ、小櫻さんが求めていたのは、単に寸法の合う家具ではありませんでした。
空間全体の見え方も、色のなじみ方も、収納のしやすさも大切にしたい。そこでご自身で寸法を測り、簡単な図面を描き、こうしたいというイメージをまとめて相談することに。
フジイ宛にお問い合わせいただいた際、実は「多くの家具を取り扱うメーカーに、個人的な細かな要望を受け止めてもらうのは難しいだろう」と思っていたのだそう。返事がもらえないのではと思いながら「こういう形にしたい」とメールを送ったところ、前向きな返事が返ってきたことが、大きな安心につながったとおっしゃいます。
設計から製造まで行う
メーカーだから相談しやすい
ここで小櫻さんが実感されたのが、販売店経由とメーカー直販との違いでした。
当初はネット経由での購入も検討されたそうですが、販売店を通したやり取りでは図面や細かな条件について十分に相談するのが難しかったといいます。
一方、設計から製作、納品までを一貫して担うフジイに相談したときには「こうしたい」というイメージが具体的に形にしてもらえるという手応えがあったのだとか。サイズだけを選ぶのではなく、空間全体に対して、メーカーとしての視点でお応えする。それが、今回の住まいづくりの大きな支えになったそうです。

ショールームで見えた、
家具の質感と可能性
その後、実際にショールームへ足を運んだことも、大きな転機になりました。
写真や画面で見ていたときには「ある程度きれいな収納家具」という印象だったそうですが、現物を見て、色や質感、仕上がりの美しさに加え、“こういうことまでできるのか”という驚きを感じて、イメージが一気に具体的になっていったといいます。
なかでも小櫻さんの希望にぴったりマッチしたのが、空間の条件に合わせた提案でした。サイズオーダーにとどまらず、さまざまなカスタマイズが可能なことを確認し、暮らしの中に家具がきれいに収まる感覚がはっきり見えてきたのだと教えてくださいました。
カウンター下が整ったことで、
住まい全体のイメージが動き出した
こうして最初に整えたのが、カウンター下収納でした。
当初の悩みが解決したことで、一段落したかと思えた小櫻さんの住まいづくり。ところが、カウンター下収納を設置したところ、空間の見え方も使い勝手も思っていた以上に良かったことから「この場所がこんなふうに変化するなら、ほかの場所も整えられるかもしれない」と感じるように。ダイニングの使い方、テレビの位置、ほかの収納のあり方まで、住まい全体のイメージが少しずつ広がっていったのでした。
「ちょうどいいカウンター下収納ができた」。
カウンター下をどうにかしたい。その思いから始まった収納づくり。家具が1つ入ったことで、暮らしの中の景色が変わり、次に整えたい場所が自然と見えてきました。小櫻さんの住まいづくりは、このあとクローゼットまわりへ、そしてキッチン、テレビボード、仕事部屋へと広がっていきました。









