
聞こえてきたのは「金具さえなかったら・・・」という声でした。
オーダー収納を専門とするわたしたちsmart factoryでは、お客様それぞれの状況に合わせて一件ずつ設計・製作を行っています。 相談を受ける中で、多く聞こえてきたのが「カウンター下に収納を置きたいのに、この金具が邪魔でうまく納まらない」という声。ご相談が増えるにつれて、この加工をもっとわかりやすく、もっと相談しやすい形でお伝えできないかという新たな課題に直面しました。 「カウンター下の金具で悩まれている方は、きっと他にもたくさんいる。その方々にも、この方法を知っていただきたい」。すべては、その思いから始まりました。
カウンター下収納を置きたい。でも、金具が邪魔。
カウンター下は、リビングやダイニングに近く、収納スペースとして活用しやすい場所です。それでいて、デッドスペースになりやすい箇所でもあります。
そんなニーズに応えるのが、カウンター下収納。フジイの提供するオーダー収納においても、圧倒的にご要望の多い製品です。
ところが、いざカウンター収納を検討しようとすると、思わぬ障害に出会うことがあります。それが、カウンター下に取り付けられた補強金具です。
実は、珍しいお困りごとではありませんでした。
最初は個別のケースだと思っていました。しかし、ご相談を受け続ける中で、気づきました。住宅メーカーやキッチンメーカーによって形状は異なりますが、「補強金具があるために収納計画が思うように進まない」というお悩みは、多くのお客様に共通するものということに。
収納を置きたい場所に補強金具があることで、既製品ではうまく対応できないケースが、かなり多かったのです。
金具が当たらないように家具を置くとその分、前に飛び出してしまう。または、カウンター天板との間や、左右に不自然な隙間ができてしまう。
空間をすっきりとさせたいのに、無駄なスペースができて、どうしても違和感が出てしまう。
くつろぎの空間を整えたいのに、空間になじまないスペースができることで、どこか納得のいかない仕上がりになってしまう。
どうにかしたいけれど、解決策が見つからない。そんなお悩みをお聞きする中で、多くのお客さまから聞こえてきたのが、「金具さえなかったらいいのに」という言葉でした。
そのお悩みに、もっと応えたい。
これまでもフジイでは、補強金具のあるカウンター下収納について、一件ずつご相談をお受けし、それぞれの空間に合わせた収納をご提案してきました。
既製品では空間になじまない。かといって造作家具はコストがかかりすぎる。そんなお悩みに対して、お客様ごとの状況に合わせながら、一つひとつ設計・製作を行ってきたのです。
しかし、ご相談が増えるにつれて、新たな課題も見えてきました。実際には対応できるケースでも、「うちは無理かもしれない」と諦められてしまうこと。また、お見積りや設計に必要な情報を確認するため、お客様に何度もお手間をおかけしてしまうことでした。
「もっとわかりやすくご案内できないだろうか」。
「もっと相談しやすい形にできないだろうか」。
その思いが、これまで積み重ねてきた経験や工夫をもっとわかりやすく、そして広く伝えるための取り組みへとつながっていきました。
次回予告
対応を重ねる中で見えてきたのは、補強金具にはいくつかの共通したパターンがあるということでした。しかし、標準化を進めようとした私たちは、思いがけない壁にぶつかります。それは、「お客様にどう伝えるか」ということ。次回は、金具クリア加工が形になっていくまでの開発秘話をご紹介します。









